歯医者さんに通っていると、色々と不思議に思うことがありますよね。
皆さんが、不思議に思っている疑問にお答えするコーナーです。
今回は・・・『削った後に型をとっていますが、どうやって金属が出来上がってくるのですか?』と質問をいただきましたので、説明をいたしましょう。
まず、取った型に石膏を流し込んで模型を作ります。
金属が入って出てくる黄色い模型です。
- ここから先は、技巧士さんのお仕事になります。
技巧士さんは、模型を調整し、その上にワックスでこれから作る金属と同じように形成していきます。
- ワックスによる形成が出来たら、そこに細い棒を立てて、形を崩さないよう慎重にワックスを模型から引き抜きます。
- 次に棒ごと埋没剤と呼ばれる特殊な石膏の中にワックスを埋めて、固まるのを待ちます。
埋没剤が乾燥したら、今度は八〇〇度近くまで温度を徐々に上げていきます。 すると、埋没剤の中のワックスは、燃えてなくなってしまい、埋没剤の内部に形成したとおりに空洞が出来ます。
- 高温に加熱された埋没剤に1千度近くまで過熱されたドロドロの金属を一気に流し込みます。
つまり、鋳造ですね。
鋳造が終わると、埋没剤を取り除き、 黒くなった金属をぴかぴかに仕上げていきます。
上手に出来たかどうか、模型に戻して若松へ届けます。
作り方の基本は指輪やイヤリングなどと同じですが、大きな違いは、精度です。
最終的には、10ミクロン未満の精度調整をしますから、ティファニーやシャネルのリングよりも、ずっとずっと大変なのです。
もちろん、世界に一つだけの逸品です。
ちなみに小島先生は、婚約指輪を自分で作ったそうですよ。
「奥さんは、いいなぁ〜」と言ったら、「あの時は、学生で、貧乏だったから実習で使った残りの金属だよ。ハハハ・・・」と笑っていました。
だれか、私にティファニーを!
(荒川)

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